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カリウムと人間ドック

カリウム(K)は体内の水分バランスを取る役割を果たす成分で、ナトリウム(Na)とコンビを組んで体液の調整を行っています。カリウムの検査が行われるのは、強い嘔吐や下痢などがあるときです。また、内分泌や腎機能の検査のために使われることもあります。カリウムのバランスが崩れると、命に危険が及びます。

特に怖いのは腎不全で、人間ドックでカリウムの値が高い人は注意が必要です。健康時だと体内のカリウムの90%は尿から体外に排出されます。しかし、腎臓に異常があると、尿量が減少して、血液中のカリウムが高くなってしまいます。腎不全になると週に何度も人工透析に通わなければならなくなり、カリウムの多い食物の食事制限が出たり、水分の制限が出ることもあります。

普段意識せずに飲んでいる水ですら、腎不全になると自由には飲めなくなります。それは飲料水だけではなく、料理に使われる水も含めての話です。腎臓の病気は厄介ですから、人間ドックで早めに腎臓機能を確かめて病気が進行しないようにすることが重要です。人間ドックでカリウムの値が高いと、さらに血清を使って自動分析器による測定が行われます。

異常が認められるとほとんどの場合、再検査に回されます。この時、血液検査を行って詳しく観察していくこともあります。カリウムは高すぎてもいけませんが、逆に低すぎても命に関わります。普段何気なく感じている体の水分ですが、腎臓に異常があるとこれができなくなるので気をつけましょう。

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